【独学受験生必見!】最難関の通関実務対策

通関実務が難しくて合格する気がしない。

独学で勉強しているけど、どうやって進めたらいいか分からない。

こんな悩みにお答えします。

本記事の内容
  • 通関実務の勉強スケジュール
  • 通関実務の勉強方法
  • 問題演習のコツ

本記事は通関実務に関してのまとめです。
全科目の対策に関しては以下をご覧ください。

ほとんどの受験生は通関実務で落ちる

通関士試験の最大の難関、それは3科目目の通関実務です。

多くの受験生がこの実務で振り落とされ悔しい思いをし、また通関士試験が難関といわれる所以でもあります。
しかし裏を返せば、通関実務さえ合格点に達すれば合格率はぐんと上がります。

そこで今回は、私の経験を基に独学の方向けに通関実務の学習法についてまとめます。

ちなみに独学での学習期間の目安は、1月から勉強を始めて約500時間の学習時間を想定しております。

POINT
  • 通関実務が最難関科目
  • 独学での学習時間は500時間
【LEC東京リーガルマインド】通関実務を徹底的に鍛えたい方

参考書の順番に騙されるな

独学の受験生はおそらく書店やネットショッピングで参考書を購入し勉強すると思います。
もし独学で勉強している方がいればまずは自身の参考書を見てください。

通関実務のページは最後に載っていませんか?

これが参考書の落とし穴です。

恐らくほとんどの参考書が関税法、または通関業法から記載されており、実務対策のページは最後のほうにあるはずです。

一般的な感覚として、本を読むときは最初のページから順に見ていきますよね。

これからしっかり勉強しようとする人ほど関税法から順に学習し、多くの方は関税法のボリュームに挫折するはずです。

そして思った以上に関税法、関税定率法、通関業法のインプットに時間がかかり、気づいたころには通関実務に手を付けられずに試験1ヶ月前なんてことになりかねません。

まずは、「最初のページから順番に」という感覚を排除してください。

POINT
  • 通関実務の対策が間に合わないことが多い
  • 関税法と通関業法で挫折しがち

夏までは知識のインプット

実務の勉強をするにもある程度の知識は必要です。

いきなり実務の勉強をするよりは、夏頃までは参考書の読み込みや問題演習を通して、関税法、関税定率法の知識の習得に励んでください。

ただし、通関実務は関税法、関税定率法の知識とリンクするところも多いです。 関税法、関税定率法をざっと学習し終えたら次に実務のページを見て下さい。

この時点で合格基準の6割が確保できるようになるとその後の実務の勉強に余裕をもたせることが出来ますが、一通りの理解が出来ていれば問題ないと思います。

POINT
  • 通関実務は関税法と関税定率法の知識とリンクしている
  • 通関実務は関税法と同時進行で勉強すべき

通関実務の勉強は7月から

通関実務の勉強は最低3カ月は取り組みましょう。

通関実務は輸出入申告書の作成、選択肢問題、関税額・課税価格の計算問題の3つの分野が出題されます。

半年間の勉強で通関士に独学で一発合格した方法

合格の目安は得点率60パーセント

2020年現在、通関士試験の通関実務の配点は以下の通りです。

輸出申告書5点
輸入申告書15点
選択式10点(2点x 5問)
計算式10点(2点x 5問)
択一式5点(1点 x 5問)
合計45点満点

合格に基準は例年得点率60%なので、27点を得点出来れば合格基準を満たすと言えます。

それぞれの配点を見ていくと、45点の内、輸出入申告書の問題が20点を占めます。

もうお分かりかと思いますが、通関実務の合格のキーは輸出入申告書の作成問題をいかに得点するかです。

輸出入申告書の作成

輸出入申告書の作成問題は通関実務の中で最も配点が大きいにもかかわらず、受験生が最も苦労する分野です。

この分野が総得点の実に45パーセントを占めますので、ここを落とすと合格は厳しくなります。

私のおすすめの問題集はゼロからの申告書(通称:ゼロ申)です。
私はこの1冊をやりこむことで、試験本番で18/20点を取ることが出来ました。

輸出と輸入の問題がそれぞれ15問、計30問掲載されており、基礎レベルから試験レベルの複雑な問題まで網羅されています。

 最初のうちは内容の理解を深めるために簡単な問題から時間をかけてじっくり解いていきましょう。

税番の判定に全力を注ぐべし

この問題で重要視されるのは税番の判定です。

特に輸入申告の問題は、正しい税番を判定した後それぞれの課税価格を計算するので、税番の判定を誤ると計算問題が全滅することもあり得ます。

最初の内は時間をかけてゆっくり一つずつ確実に回答できるよう心掛けることが大切です。

税番判定のコツ

実際の通関業務においての税番の判定は、通関士が関税率表とINVOICEを照らし合わせて一つ一つ確認していきますが、通関士の試験に限って言えば、15個の選択肢から適切な回答を選ぶという形式です。

通関実務はとにかく時間との勝負です。

素早く回答するコツとしては、先に選択肢の15個を見て、関税率表にマークしてください。

幸い、通関士試験では蛍光ペンの使用が出来ます。

選択肢にある15個の税番を確認し、関税率表にマーカーを引きましょう。

ただ漠然と一つ一つ確認していくより、効率的に正解に辿りつくことが出来ます。

一部の少額貨物は15個の選択肢にない場合もありますが、選択肢にない以上最終的な回答にはなりませんので、極端な話無視しても問題ありません。

ただしこれはあくまで試験におけるコツです。

根本的な理解を深めるためにも、最初の内は全ての関税率表に目を通して、考える習慣を身に着けてください。

POINT
  • 輸出入申告書は得点源にすべき
  • 税番判定は選択肢の15個だけを確認する
  • 時間をかけてでも確実に解ける実力をつける

計算問題

合格の為には申告書の次に押さえておきたい範囲です。

例年、10/45点分出題されており、ほぼ毎回同じような問題が出るため対策がしやすいです。

この分野の対策としてはとにかく問題演習です。

お勧めの参考書をご紹介しておきます。

厳選4冊!独学で通関士試験に合格できたテキスト&必要な費用も

POINT
  • 出題パターンが限られるので対策しやすい
  • 問題演習を繰り返して慣れることが有効的

選択肢問題

実務の科目でも、15/45点は択一式の選択肢問題が出ます。

この分野は関税法、関税定率法、関税暫定措置法の複合的な知識を問う問題から、近年はその場で考えて正解を導き出す問題まで幅広く出題されています。

出題範囲が広いため対策が難しいのですが、基本的には過去問を複数回解き、関税法等の範囲を抑えていれば半分近くは解答できます。

全問正解を目指す必要は無く、取れる問題を確実に拾うという意識が重要になってくるかと思います。

POINT
  • 出題範囲が広く対策が難しい
  • 解ける問題を確実に解く意識
  • 申告書問題、計算問題よりは優先度低め

解ける問題を確実に解く

通関士試験は全体の6割が取れれば合格します。

実務科目での満点は難しいので、解ける問題を確実に解く意識をもつことが重要です。

私の場合は輸出入申告書の作成と計算問題はあらゆるパターンの演習をこなした反面、選択肢問題はぶっつけ本番で挑みました。(それでも関税法等の科目の勉強が出来ていれば半分は解けます)

申告書問題と計算問題は毎年似たような問題が出題されるため、試験当日までにどれだけ問題演習に取り組んだかで如実に結果が変わってきます。

自分の中で事前に確実に解ける得点源を作っておくと、よほどトリッキーな問題が出ない限り6割は確保できます。

実務は難しい、という先入観を捨てて地道に演習に取り組んで下さい。

必ず合格点に届きます。

今回は通関実務に絞って対策をまとめてみました。

参考になる点があれば幸いです。

ありがとうございました!

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