通関士模試は受けたほうがいいの?
受けたらどんなメリットがあるの?
こんな悩みにお答えします。
通関士の勉強を独学でしていると、自分の知識の定着度や周りの受験生のレベルがなかなか見えてこないため不安になることが多々あります。
そこで独学の受験生にはぜひ通関士模試の受験をおすすめします。
日本関税協会の模試は必ず受けるべし
通関士試験を独学で勉強されている方は日本関税協会主催の全国通関士模試を受けてください。
公益財団法人 日本関税協会
https://www.kanzei.or.jp/youseikouza/annai/moshi.htm
全国通関模試は試験本番の約1カ月半前の8月中旬に実施されます。
通関士の模試としては最大規模で、例年1,000人以上の受験者がいます。
試験内容も本番と同レベルなので、独学の方に限らず誰もが受けるべきだと思います。
下記、2020年度の模試に関してです。
試験日:8月23日(日)
申し込み開始日時:4月中旬より開始
受験料:6,600円
模試のメリット①自分のレベルを把握する
一つ目のメリットとしては、模試を受けることで自分が全受験生の中でどれくらいのレベルにいるかが分かることです。
独学で勉強していると、実戦の場はせいぜい過去問や予想問題を解いて自己採点するくらいで、その問題がはたして難問なのか、解けなければいけない問題なのかが分かりません。
また独学の場合、勉強のペースも自分で決めることになるので、カリキュラムの組まれている通信講座の受験生や専門学校の生徒と比較して、勉強のペースが遅れているかどうかも判断しにくいです。
そこで、模試を受けることで、自分の今の立ち位置が順位として明確に出るので、これらを把握することが出来ます。
通関士試験の合格率は例年10%程度なので、本番で合格するには上位10%の順位に位置する必要があります。
(実際は合格基準点を超えれば誰でも合格するので、あくまで目安ですが)
模試のメリット②本番の緊張感を味わえる
本番の緊張感を事前に経験することが出来るという事も模試を受けるべき理由の一つです。
通関士試験は年に1回だけ実施される国家試験です。
試験を受けたことがある方なら分かりますが、当日は独特な緊張感があります。
独学で勉強されてきた方は、普段周りに切磋琢磨する通関士仲間も少ないと思いますので、試験会場にいる大量の受験生を見るだけでも緊張します。
私も初めて受験した際は「こんなたくさんの受験生の中で10%しか受からないのか、、、」と余計なことを考えて緊張しました。
しかし、事前に模試でその緊張感を経験しておくと、本番で焦ることなく試験に集中できます。
模試のメリット③時間配分を把握できる
模試は本番さながらの時間配分で実施されます。
日ごろの勉強の際、同じように時間を決めて勉強していれば問題ないですが、3科目をきちっと本番と同じ時間配分で勉強している方は少ないです。
本番はほぼ1日をかけて3科目を行うため、自分のペースで休憩しながら勉強しているときより、明らかに疲弊します。
特に、最も集中力を要する3科目目の実務で最大限の力を発揮するためには、時間の使い方が重要になってきます。
私は模試を受けたことでその重要性に気づき、以降の本試験までの残り1カ月半は時間を意識した勉強方法に切り替えることが出来ました。
まとめ
- 自分の実力を把握出来る → やる気UP
- 試験の緊張感を味わうことが出来る → 本番の対策
- 時間配分、ペース配分が把握出来る → 勉強法の見直し
この他にも模試を受けることで様々な発見があります。
ただ漠然と模試の結果だけを一喜一憂するのではなく、本番でベストパフォーマンスを発揮できるためのきっかけとなることを願っています。