貿易実務検定 C級は取得しておくと役立つのか?

貿易実務検定って取得しておくと役立つの?

試験って難しい?どうやって勉強したらいいんだろう?

こんな悩みにお答えします。

本記事の内容
  • 貿易実務検定とは
  • 貿易実務検定の勉強法
  • 貿易実務検定のおすすめ教材

【結論】貿易実務検定は役立ちます

結論から言いますと、貿易実務検定は取得しておくと役立ちます。

貿易実務検定はA級、B級、C級の3段階の難易度があり、今回は最も難易度の低いC級がどのような業務に役立つかをご紹介いたします。

貿易実務検定とは

  • 試験日程 年間5回実施(3月、5月、7月、10月、12月)
  • 受験料  5,700円(税込6,270円)
  • 試験形式 マークシート(貿易実務150点、貿易実務英語50点の計200満点)
  • 合格点  200点中160点(80%を基準として試験委員長の定める点)
  • 合格率  50%~60%

貿易実務検定を受けたほうが良い理由

営業職なら貿易知識は必須

貿易実務検定は比較的マイナーな試験です。

そのため就活中の学生の中でも、船会社やフォワーダー、通関業者等の貿易や物流関係の就職を目指す方にしか認知されていません。

しかし実際には、一般のメーカーでも特に海外と取引を行う部署に勤めるようになると必ず貿易の知識が必要になる場面に出くわします。

このご時世、多くの企業が海外市場の開拓はしていますし、営業職志望で入社して海外営業に配属されることは十分あり得ます。

例えばあなたが中国の代理店を受け持つ営業だとします。新規の引き合いがきて順調に受注の話が進み、いざ契約!となった時決済条件はどのように決定するのでしょうか?

その他にも海外へのモノの発送は、日本国内のトラック輸送では考えられないようなトラブルがつきものです。途上国では、ドライバーが襲われトラック内の貨物が根こそぎ奪われるなんてことも起こりえます。(実体験です)

上記のような輸送途中に何かトラブルが起きた場合のリスクは誰が負うのでしょうか?

貿易実務検定C級では、海外取引をする上で必ず必要な基礎的な貿易知識を取得することが出来ます。

難易度が高くない

貿易実務検定の良い点は受験難易度が高くないという点です。

C級の合格率は50%~60%を推移しており、同じく貿易関係の資格である通関士に比べると格段に合格率は高いです。

(※貿易実務検定と通関士では内容が全く異なるので単純には比較できないですけどね。あくまで貿易関係の資格という事で)

ですので、何か貿易関係の勉強をしたいという方はまずは貿易実務検定のC級を受験されることをおすすめします。

個人的な体感難易度としては、全くの知識ゼロから勉強した日商簿記3級と同レベルでした。

貿易実務検定の勉強法

既に貿易に関する実務経験がある方

現時点で社会人で貿易事務や海外営業、コレポン業務等、日ごろから貿易に関する実務経験がある方は、過去問中心の勉強をお勧めします。

貿易実務検定の試験問題は過去問から出題されることが多いので、まずは過去問を一度解いてみて、内容の理解度の認識をしてみましょう。

問題内容が理解でき、初見で合格基準を余裕で超えるようでしたらあとはひたすら過去問での演習をすれば合格できる確率は高いです。

実務経験はあるが内容を整理して理解したいという方は、テキストの購入をおすすめします。

公式テキスト 4,100円(税込4,510円)
最新貿易実務ベーシックマニュアル(改訂4版)

公式過去問 1,300円(税込1,430円)
貿易実務検定®C級本試験問題

おすすめは日本貿易実務検定協会から販売されている公式のテキストと過去問です。

テキストは様々な出版社が出版しているため書店で購入できますが、過去問は公式でしか販売されていません。

テキストや過去問の購入に関しては多少の出費がかかりますが、定価に近い価格でヤフオクやメルカリで販売できます。

同様にこれから勉強する方で過去問をお探しの方は、ヤフオクやメルカリで出品されていることもあるので参考にしてみてください。

貿易実務未経験でイチから勉強する方

貿易に関する知識が全くない方はまずはテキストを読んで内容の理解を優先してください。

内容の理解はざっと読んで分かればOKです。検定の合格には過去問演習が重要になってきますので、一通りの読み込みが終われば、どんどん過去問や問題演習に取り組んでいきましょう。

ここでは書店で購入できるおすすめのテキストをご紹介します。

こちらのテキストには一通りの内容の解説と、過去問1回分がついています。

価格も2,200円(税込2,420円)と比較的安価なので、取り組み始めの1冊にするにはおすすめです。

貿易実務英語が不安な方

貿易事務の職種に勤めていても、実務ではシステム化やパターン化した作業が多く、英語の読解力がなくても務まることも多々あると思います。

そこで、貿易実務検定を受験する方の中には「貿易実務はできても英語が不安」という方は多いです。

C級では200点中50点が貿易英語に関する出題ですので、疎かにすることは出来ません。

貿易実務英語も基本的にほとんどが過去問から出題されるため、過去問演習をこなしていればそこまで心配することはありません。

貿易に関する英単語は馴染みのないものもあるため、分からない単語はその都度メモして書き溜めておくなど対策しておくと良いでしょう。

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