海上運賃の見積りの際、よく目にするのが 「Ocean Freight : USD~~ / RT」という単位。
RTってどういう単位?どうやって計算するの?という疑問を今回は解消します。
R/T(Revenue Ton)とは?
R/T(Revenue Ton)はレベニュートンと読みます。
海上LCL輸送で使われることが多い単位です。
輸送する貨物の重量(kg)と容積(M3)を比較する際、1M3=1t(トン)と換算して、いずれか大きい値を採用します。
実務では、R/Tの代わりに「W/M」=Weight or Measurementという表現をすることもありますが、重量か容積で大きいほうを採用するという意味でR/Tと同義です。
実例を用いた計算例
R/Tの意味が分かったところで、実例を用いて計算してみます。
以下3pcの貨物を輸送するとします。
Ocean Freight:USD50.00/RT
貨物① 1.5M3 40kg
貨物② 2.0M3 100kg
貨物③ 0.5M3 10kg
合計 3.0M3 150kg
この場合、3.0M3=3t(3,000kg)と150kgを比較しますので、値の大きい3.0M3を採用し、R/T=3.0となります。
すなわちOcean Freightは
USD50.00 x 3.0RT = USD150.00です。
計算自体は簡単ですね。
輸送する貨物によりますが、一般的にはM3の値のほうが大きくなることが多く、これを「容積勝ち」といいます。
また輸送業者もある程度の採算はとらなければなりませんので、実際は計算とは別にMinimum運賃を設定していることが多いです。
「1RTに満たない場合は1RTを基準にする、等。」
まとめ
今回は貿易で頻繁に使われる「R/T」レベニュートンに関してまとめました。
「単位の意味を分からないまま運賃の試算をしてしまい、想定の倍の請求が届いた」なんてことにならないよう、正確に理解しておきましょう。
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