ビジネスで使われる「As is / To be」って?理想と現実を比較するフレームワーク

社会人の方は聞いたことがあるかもしれない「As is/To be」という言葉。

元々、「As is / To be」とはIT業界やコンサル業界で分析を行うときに使われていた専門用語です。

今ではどのような業界であっても、何かを分析する際のフレームとして使われることが多くなりました。

突然会議で出てきたときに「何それ??」とならないよう、今回は解説していきます。

As is / To beとは?

As is  = 現状、今の姿

To be = 理想、目指すべき姿

As is / To beとは、現状を認識し、どのように取り組めばあるべき姿へと改革することが出来るかといった点を分析する際に使用されます。

なぜAs is / To be分析をするのか?

目標を達成するためには、現状と目標とのギャップを見定めなければなりません。

現状を把握しないままやみくもに活動しても目標達成は難しいでしょう。

As is / To be分析ではそのギャップを明らかにし、認識するために行います。この分析の特徴としては、現状の課題に着目するのではなく、課題と理想のギャップ、またそのギャップを埋めるために何が必要かという点に目を向けて考えます。

As isとは?

「As is」=「現状、今の姿

具体的には、現状の課題や問題点を浮き彫りにします。

例えば、あるメーカーの会議で「利益率の向上」を考えるとします。

As isとして挙げられる要素としては以下のようなことが考えられます。

  • 売上が不十分
  • 在庫が過剰
  • 生産工数が不透明

As isでは、今現在の状況を列挙していきます。

改善をしていくということが前提なので、どうしてもネガティブな現状ばかりが出てきますが、ポジティブな意見も積極的に取り上げてください。

この取り組みはいいことだ!と現状認識していても、理想を実現するためには不必要な要素かもしれません。とにかく現在の姿を洗い出しましょう。

To beとは?

「To be」=「理想、目指すべき姿」

設定したテーマに対して、これから実現していく理想を挙げていきます。

先ほどの「利益率の向上」を例に出すと

  • 各営業員が売上を5%ずつ上げる
  • 適正な在庫管理
  • 生産工数の見える化

上記のような目標が浮かび上がります。

To beは理想を語るという点で、主観的な要素が増えていきがちなので、あくまで客観的視点を見失わず「どうあるべきか」を追求していく必要があります。

As is / To beをもとに分析

As is と To beが洗い出せれば、それらをもとに「何をしていかなければならないか」を考えていきます。

売上が足りてないなら宣伝方法や営業活動を見直す

適正な在庫数になるよう、在庫の管理場所、管理方法を見直す

生産工数を見える化するためにシステムを導入する

このように、「何をすればよいか」といった、今後のアクションプランを検討します。

また、ここで挙げられたアクションに関して更に深堀りするために再度As is / To be分析を行うこともあります。

(例)テーマ:宣伝方法の見直しと改善

As is / To be分析は個人でもできる!

As is / To be分析は個人の目標、理想にも適用できます。

テーマ:ダイエット

As is:体重90kg、間食が多い、運動しない

To be:体重70kg、規則的な食生活

アクションプラン:間食や夜食を意識的に控える、ジムに通う

こんな感じで考えてみると、目標も明確化しますし、やる気にも繋がります!

まとめ

As is / To be分析ですが、とても使い勝手のいい分析方法です。

As isを考えるだけでも、現状の問題点を浮き彫りにして整理することが出来ます。

問題が発生したら、いったん立ち止まってAs is / To be分析を行う習慣をつけましょう。

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