リモートワークで希薄になるコミュニケーション
新型コロナウィルスの影響で多くの企業が取り組み始めたリモートワーク。
通勤がなくなって時間が有効的に使える、子供と過ごす時間が増えたなどメリットがある一方で、デメリットとしてはコミュニケーションが希薄になっていることが挙げられます。
コミュニケーションの希薄とは具体的には、社外の方との会議や打ち合わせの制限、お客様への営業活動の制限、また部署内のコミュニケーション不足などです。
中でも今回は社内の部署内でのコミュニケーション不足に焦点を当てていきます。
当方もここ数ヶ月在宅で勤務をしていますが、自宅で一人で作業をしていると、気づいたら「午前中は一切誰とも話さなかったな。」という日がよくあります。
オフィスで作業をしていると打ち合わせや会議を設定していたようなことでも、お互いがリモートワークになると必然と会議の頻度が下がります。その結果コミュニケーションが不足し、ふとした時に孤独感を感じることもあります。
孤独感の原因は『見えない不安』
在宅勤務で孤独感を感じる原因は『見えない不安』からです。
『見えない不安』とは、お互いの顔が見えないということから生じます。
日ごろオフィスで働いていると、一人で作業しながらもその場にいる上司や先輩、同僚、後輩等同じ部署の人たちと空気を共有しているため、自ずと仲間意識を構築しています。
業務内容によっては複数人で同じ業務を分担しながら進めていくこともあるでしょう。
そういった場合必ず「今Aさんは忙しいかな?」「ちょっと立て込んでそうだからこの相談は後にしよう。」と周囲の状況を見まわして把握したり、「立て込んでるならお手伝いしますよ。」と声掛けをしたりして無意識的にコミュニケーションをとっています。
しかしながら、リモートワークになると双方の顔が見えないことから、相手を思いやる気持ちが薄れたり、ちょっとしたことでの相談がしにくい環境が生まれます。
この環境の違いが蓄積することで孤独感や疎外感を感じやすくなり、人によってはストレスに感じ、相談できないことから全体の業務効率も下がりやすくなります。
これがリモートワークがもたらす孤独感の原因です。
意識的な雑談が心理的安全性を高める
ではリモートでも職場と同じような環境で働くにはどうすればいいのかという話です。
それは意識的に雑談をしましょうということです。
雑談には様々な効果がありますが、中でもリモートワーク中の効果としては、『心理的安全性を高める』とされています。
『心理的安全性』とは、不安や恐怖心がなく自分の意見を伝えられる状態のことを指します。要は、上司、先輩、後輩関係なく何でも言い合える関係性にあることです。
心理的安全性が高い状態になることで、部署内で各々が気軽に相談や仕事の助け合いをすることが出来、結果として部署全体としての効率化が図れます。
仕事中の雑談は意識的に行わない限りできません。
休日に友人とカフェに行ってる時と違い、仕事中は雑談をしようという気持ちにならないでしょう。
ましてやリモートで自分だけの空間で作業をしていると、雑談しようと思うことすらありません。
そのため、朝礼や昼礼の5分間だけでも雑談の時間を設ける、雑談を業務の一つとみなして一日のスケジュールの中に雑談の時間を設ける等、意識的に雑談を行うようにしましょう。
心理的安全性が高まってきたら、話題のリモート飲み会でも開催してみるのもいいですね。
AIが活躍する時代にこそ雑談を
ここまでリモートワークと雑談の関係性にまとめてきましたが、雑談が必要なのは決してリモートワークの期間だけではありません。
むしろAIが発達していくこれから先にこそ求められます。
AIの発達により、将来的には発想力やアイデアを必要とするクリエイティブな仕事が中心となっていきます。
心理的安全性が低いと誰も踏み込んだ発言が出来ず、良いアイデアも出にくくなります。
上司やリーダーが率先して雑談の重要性を認知して展開することで、円滑なコミュニケーションが生まれ、更なる発展も期待できるでしょう。
まとめ
- リモートワークはコミュニケーションが希薄になる
- 顔が見えない不安が、孤独感をもたらす
- 心理的安全性を高めるためには積極的な雑談が重要
- より人間らしさが求められるAIの時代にこそ雑談が有効
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