さて、早いもので通関士試験本番まで残り1ヶ月となりました。
1年間かけてこつこつ勉強してきた方、しばらく勉強をさぼっていて直前になって焦っている方、仕事が忙しくて思うように勉強時間が取れていない方、様々な方が今年の通関士試験に挑むことと思います。
私も昨年度受験しましたが、どんなに勉強していてもやはり直前の1ヶ月は焦りを感じてしまうものです。
そこで今回は私が実践していてよかったと思えた、試験直前での勉強法、取り組み方をご紹介いたします。
テキストを絞る
試験が近づくにつれ、「今の勉強で本当に足りるのか」という不安が募ります。
通関士試験の対策の教材は色々な出版社から出ているため、つい新しい教材を購入したい気持ちになります。
しかし、内容が被るテキストを複数所有すると記憶が曖昧になりますし、同じ内容でも微妙に違う表現があるとどれを信じればいいか分からなくなります。
また、直前で焦って購入したテキストは中途半端に読み込むだけで、時間をかける割に大した知識の定着にはならないことが多いです。
それよりも今まで使用してきたテキストに絞って、必要なポイントを押さえていく作業に注力すべきです。
大抵は、今あるテキストも100%網羅できていない方がほとんどだと思います。
まずは今まで勉強してきた自分とそのテキストを信じて、勉強に取り組みましょう。
記憶の精度を配分する
通関士試験の内容のほとんどが記憶力勝負です。
実務では一部で計算力が問われますが、計算に至るまでは税番の分類を覚えているか、加算要素を覚えているかといった記憶が求められます。
しかしながら、全ての条文や法律の内容を完璧に覚えることは不可能に近いです。とにかく量が多いですし、ましてや直前期に完璧に暗記しようとしても手遅れです。
そこで私は、記憶の精度を以下のように配分しました。
単体で完璧に覚えて答えられる(精度100%)
頻出の条文や数字、計算方法など。自分の中で理解し、他人に説明できるくらいのレベル。
問題形式で問われたら答えられる(精度70%)
完璧に覚えてはないが、過去問でよく問われる内容を中心に、問題の正誤は判別できるレベル。
問題形式によっては答えられる(精度50%)
問題で出されたら五分五分。
間違えても仕方ないけど、解ける問題は確実に正解したい、問題形式によって正誤が変わるレベル。
こんな感じで記憶の定着度合いを変えることで、脳の容量に余裕を持たせていました。
全てを完璧に覚えなければならないと考えて勉強してしまうと、どうしても記憶に漏れがあった時に焦りますし、何より集中がもちません。
優秀なスポーツ選手ほど力配分を考えて、状況に応じて抜くときは抜き、ここ一番の勝負所でギアを入れると言われるように、勉強も記憶力に幅を持たせることで
「ここは試験問題を見て思い出せれば良し」
「何が何でもここだけは覚えておこう」
と割り切って勉強することが出来ます。
何が重要かを自分の中で整理できますし、勉強が間に合ってない方はより効率よく勉強ができるので、直前期こそ取り入れてほしい考え方です。
気になったことはすぐに調べる
試験が近づくと、勉強していない時にも「あれって何だったっけ?」とふと考えてしまう事があるかと思います。
そんな時、「後で調べよう。」でやり過ごすのではなく、その場で調べるようにしましょう。
どうしてもその場で無理な場合は、どこかにメモして忘れないうちに調べて解決するようにします。
自分が疑問に思ったことを意識的に調べて解決するというプロセスは、記憶定着には最適です。
漠然と机で何時間も勉強するよりも、その場で突発的に調べて解決した時のほうが記憶に残りやすかったりします。
まとめ
以上、私がおすすめする試験直前の勉強方法でした。
通関士試験に限らず、あらゆる場面で有効になる考え方だと思いますので、ぜひ参考になれば幸いです。
残り1ヶ月、自分を信じてもうひと踏ん張り頑張りましょう!
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