通関士試験の勉強をしたいけど、独学でできるのかな?
通信講座を受けたほうがいいのかな?勉強方法に悩んでいます。
これから通関士試験の勉強を始めようとしている方で、このような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
今回は独学で通関士試験に合格した実体験をもとに、独学のメリットとデメリットについてまとめていきます。
独学のメリット
独学のメリットは大きく分けて次の3つです。
手軽に始められる
独学のメリットとしてまず一つは手軽に勉強ができるという事です。通関士試験の合格に必要な勉強時間は一般的に400時間前後と言われており、半年~1年かけて勉強をする人が多いです。
すでに社会人で通関士試験が身近にある方を除き、初心者が400時間をかけて勉強するのには中々の覚悟がいります。
高い受講料を支払って通信講座やスクールに通ったものの、途中で気が変わったり挫折してしまうのはもったいないです。
まずは通関士試験がどんなものかを理解するためにも独学でテキストを買って読んでみる、そのうえで本当に自分に必要な資格なのかを判断してからスクールに通う、というのが個人的には賢い選択かなと思います。
出費を安く抑えられる
独学でかかる費用としては、せいぜい参考書代、模試代、受験料くらいです。
一方、通信講座やスクールを受講すると10万円~かかってきます。
価格を安く抑えられるのは独学の最大のメリットと言っても過言でもありません。
自分のペースで進められる
通信講座やスクールに通うと、ある程度決まった時間での勉強になります。また、カリキュラムも決められたものをベースに勉強を進めることになります。
独学の場合は自分のペースで好きな時に好きな分野の勉強を出来るので、周りを気にすることなく地道に継続して勉強が出来ます。
独学のデメリット
次に独学のデメリットも紹介します。
これは裏を返せば通信講座やスクールのメリットでもあります。
情報収集が難しい
通関士試験で問われる関税法や関税定率法では、定期的に法改正が行われます。試験では最新の法律を基に出題されますが、独学では自らアンテナを張っていなければタイムリーに情報収集することはできません。
また近年の出題傾向などの試験対策の情報も講座やスクールでは提供してくれますが、独学で勉強しているとそのような情報も入ってはきません。
ペース配分が分からない
通信講座では事前にカリキュラムが組まれていて、受験生はそのペースに合わせて勉強すれば基本的には試験日までに一通りの分野の知識を網羅することが出来ます。
独学のメリットとして自分の好きな時に勉強できるという点がありますが、だからこそ自分の勉強のペースが正しいのか、受かるための勉強は出来ているのかと不安になります。
間違った勉強をしているとただただ無駄に時間を費やすことになるので、独学の最大のリスクでもあります。
実際私もマイペースに勉強していたため、8月頃に自分のペースが遅れていることに気づかされました。
詳しくはこちらにて↓
教材選択も自分次第
独学では教材もイチから自分で揃えなくてはいけません。通関士試験の参考書や問題集は様々な出版社から出版されています。
基本的な内容はそこまで大差ないですが、その中でも自分に合ったものを選ぶことで効率的に勉強をすることが出来ます。
合ってないテキストで勉強しているとモチベーションも上がらないですし、継続して勉強することも難しくなります。
独学に向いている人
ここまで独学のメリットとデメリットを紹介しました。
最後にまとめとして、独学に向いている人の特徴を紹介します。
自分で考えて勉強できる人
独学は「試験で問われやすい点はどこか」「苦手分野はどこか」「合格点を取るため何をすべきか」など自分で考えながら勉強する必要があります。
単にテキストを読んで問題を解くだけで合格するのは正直難しいです。
情報収集なども、独学の場合は自分から進んで行う意識がないとできません。通関士試験に限らないことですが、受け身な勉強では表面上の知識習得で終わってしまいます。独学では自分一人での勉強ですので、特にこの「考える力」が要求されます。
費用を安く抑えたい人
少しでも費用を抑えて、浮いたお金を趣味や他のことに使いたい!という気持ちが強い人は独学がおすすめです。独学とスクールでは10倍ほどかかる費用が変わってきます。
節約したいという強い意志をもって臨むことで、勉強にも身が入りやすくなるかもしれません。結果的にそれで合格できれば浮いたお金で自分にご褒美を買うこともできますね。
比較的時間を自由に使える人
独学の場合、やはりスクールに比べて非効率な勉強になりがちです。独学とは自分で手間をかける代わりに費用が安くなっている、いわば時間とお金を天秤にかけている状態です。
独学で多少非効率に遠回りな勉強をしていても、それを補えるだけの勉強時間があれば合格することができます。
中には社会人の方で十分な勉強時間が取れない場合もあるかと思いますが、ご自身の生活と勉強への取り組み方を考慮した時に、独学でも余裕がありそうな方はまずは独学での勉強をおすすめします。