通関士試験の問題演習で6割の点数が取れない。
たまに良くても、なかなか点数が安定しない。
どうしたら安定して点数が取れるのでしょうか?
こんな悩みにお答えします。
得点源を作ることが通関士試験合格の近道
通関士試験に合格するためには、全3科目でそれぞれ60%以上の得点が必要です。
60%とは試験要領には明記されていないですが、例年この基準を超えれば合格できますので前提として60%の得点率を目標に勉強する必要があります。
既に勉強をしている方はご存知かと思いますが、通関士試験のテキストはとてもとても分厚いです。
あの分厚いテキストを数ヶ月で覚えるのは現実的に厳しいですよね。
もちろん通関士や貿易関係の仕事に従事するからには内容は全て理解しておいたほうがいいですが、試験に合格するという点に焦点を当てると、内容を機械的に暗記するのではなく、効率的な勉強方法が重要になってきます。
ではどのようにすれば効率的に勉強して試験に合格できるのでしょうか?
それは、確実に得点できる得点源を作っておくということです。
勉強を進めていくと、何となく「ここは大体点数取れるな」「ここは苦手だな」という自分なりの傾向が見えてくると思います。
苦手をつぶしていくのも重要ですが、同時に点数が取れるところの確実性を上げていくという意識をもって勉強するとより効果的な勉強が出来ます。
そこで今回は私が勉強した時に意識した、得点を取りやすい分野を科目別にご紹介しますので参考にしていただければ幸いです。
得点源にしやすい分野
得点源にしやすい分野を優先して重点的に勉強することで、試験での点数が伸びやすくなります。
通関士試験に限らず、「時間をかけて勉強しているのに点数が伸びない!」という方は、そもそもその勉強している箇所が本当に試験にでるのか?という視点で改めて考えてみてください。
この視点を持たずにただテキストや参考書を読んで問題演習をしているようでは、いくら時間があっても足りない非効率な勉強をしています。
ずばり、通関士試験における得点源にしやすい分野は以下の通りです。
①通関業法、②関税法等・・・語群選択式問題
③通関実務・・・申告書問題&計算式問題
『①通関業法』『②関税法等』は語群選択式問題
『通関業法』『関税法等』での得点源にしやすい分野は『語群選択式問題』です。
語群選択式問題は例年『通関業法』と、『関税法等』で各5問ずつ、合計25点 x 2の50点分出題されます。
それぞれの配点は通関業法が45点満点、関税法等が60点、また合格に必要な点数が得点率60%とすると、合格に必要な点数は通関業法が27点、関税法等が36点です。
各25点分が語群選択式問題とすると、通関業法は配点の半分以上が語群選択式問題です。
つまり通関業法に関しては、語群選択式問題で25点取れればあと2点分正解すれば合格基準を満たします。
通関士試験は全てマークシート形式なので、2点だけであればどう転んでも正答できます。
同じ1点でも重みが違う
なぜ語群選択式問題が得点源にしやすいかというと、他の問題より1点当たりの重みが大きいからです。
語群選択式以外では、正しい選択肢を全て選ぶ『選択式』正しい選択肢を1つ選ぶ『択一式』があります。
『選択式』は複数選択肢を選ぶため基本的に解答難易度が高く、『択一式』は2分の1で迷うような選択肢が用意されている場合もよくあります。
どんなに『選択式』や『択一式』で悩んでもせいぜい1点か2点得点できるだけです。更に500ページ以上もあるテキストの中からどこが出るか分からないとなると対策しなければいけない範囲も広くなります。
難しい問題は多数の受験生が間違うのでそれほど合否には影響しません。
やはり、比較的難易度が低い『語群選択式』こそ合否の差を生む問題と言えます。
合格に必要な点数
- 通関業法:27点
- 関税法等:36点
語群選択式問題の配点:各25点
語群選択式問題を全て正答した場合の残りの点
- 通関業法:2点
- 関税法等:11点
『③通関実務』は申告書問題と計算式問題
輸出入申告書問題
3科目目の通関実務はやはり申告書問題が最重要問題です。
輸出と輸入で各10点ずつ、計20点出題されます。
通関実務の例年の合格基準が27/45点なので、申告書問題で点数を失うと合格は厳しいです。
しかも輸入申告書は税番判定→申告価格の算出とセットでの出題なので、正しい税番が判定できないとその後の計算も間違いやすくなります。
まずは申告書問題の対策を優先的に行いましょう。
計算式問題
輸出入申告書の問題を何とか解答できても、まだ合格点には届きません。
しかも通関業法や関税法等での得点源になる穴埋め問題が残念ながら通関実務にはありません。
それでは次に得点しやすい分野はどこかというと計算式問題です。
計算式問題は『修正申告』『延滞税』『課税価格』『更正』あたりから各2点 x 5問出題されます。
一見計算式問題は難しそうに見えますが、過去問を分析するとある程度出題パターンが決まっています。
通関実務にも、正しい選択肢を全て選ぶ選択式問題もありますが、前の2科目同様に出題範囲が広すぎて対策するのが難しいです。
その点計算式問題は受験生が間違えやすいポイントを押さえながら出題されるので、過去問や問題集での演習の数がそのまま結果に反映されやすいです。
過去問や問題集をやりこむことで、出題されやすいパターンをつぶしこみます。パターンを覚えてしまえば計算自体はシンプルですので、得点しやすい分野へと変わります。
まとめ
得点源にしやすい分野
- 一問当たりの重みを考えて優先順位を決める
- パターン化された分野から優先して対策する
『通関業法』『関税法等』
語群選択式問題は満点を狙って挑む
『通関実務』
申告書問題と計算式問題を優先して対策する
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