貿易事務の仕事に興味があるんだけど、残業多いのかな?
どんな働き方なのかが知りたいな。
こんな悩みにお答えします。
貿易事務の働き方
『貿易事務』と言っても船会社や航空会社などの運送業者で働くのか、フォワーダーで通関業務に従事するのか、メーカーや商社の貿易部門で働くのかなど、業種や職種によって働き方や労働環境は大きく異なります。
まずはそれぞれの業種ごとの主な働き方をご紹介します。
メーカー・商社
メーカーや商社での貿易事務といえば、輸出書類の作成や船積みの手配(船腹ブッキング)、通関業者との価格交渉をはじめとした折衝などがあります。
貿易事務は業務が一連の流れとなっているので、大手企業になると、部署ごとに業務が細分化されている場合もあります。
一方中小企業では、輸出手配以前の受発注や、場合によっては営業担当が貿易事務を兼任することもあります。
フォワーダー
メーカーや商社からの依頼を受けて、通関から輸送手配まで一連の手続きを代行するサービスを提供します。
貿易に関する知識が幅広く求められるため、通関を請け負う部署、特定の業種のメーカーの手続きを取り扱う部署など、部署が様々分かれることが多いです。
様々な客先からの依頼に適切に対応する管理力、処理能力が問われます。
船会社・航空貨物代理店
自社の輸送手段でメーカーや商社、フォワーダーなどの輸出者と契約して輸送のサービスを提供します。
自社の輸送手段での業務に限定されるため、フォワーダーに比べると業務分野が狭い傾向にありますが、より高度な知識や専門性が求められます。
貿易事務の繁忙期と閑散期
貿易事務にも特に忙しい時期、比較的落ち着いている時期がそれぞれあります。
輸出 | 輸入 | |
繁忙期 | 月末・年末・連休前 | 年始 |
閑散期 | 月初・年始 | 月末・年末 |
貿易事務は輸出業務と輸入業務で繁忙期と閑散期が異なります。
輸出業務
月末や年末、年度末は繁忙期になりがちです。年末や連休前は各社駆け込みで出荷することが多く、空港や港へ貨物が集まりやすいため作業量が増えます。
企業によっては出荷のタイミングが売上計上の基準になることもあるので、決算月の月末は特に出荷件数が増加傾向にあります。
一方で、年末に多くの貨物を出荷し終えるので、年始は貨物量が少なくなり落ち着きます。
輸入業務
輸入業務の繁忙期は年始や連休明けです。
日本企業が休みの年末から年始の間や連休中にも海外からの貨物は港に滞留していくため、休み明けは作業量が増え、非常に忙しくなります。
一方で月末や年末は通常通りの作業量で特段忙しくはありません。
残業時間は?
貿易事務は複数の取引先や社内関係者とやり取りをしながら適切な手続きを進めていく必要があります。
また海外とのやり取りの場合は国によって時差が生じるためタイムリーに連絡が取れないことがあったり、天候によっても思わぬトラブルが生じたりと、自分の予定通りにいかないことがあります。
担当の業務にもよりますが、一般的に貿易事務は残業が多めとされています。
もちろん人員数と業務量のバランスが適切に取られてる企業では残業時間は少ないですが、企業によってかなり差があるのが現実です。
残業に消極的であれば、面接の際に平均的な残業時間と担当業務に関して確認したうえで就職活動を行いましょう。
貿易事務は派遣社員が活躍しやすい
「貿易事務はやりたいけど残業は少なく働きたい」という方は、派遣社員での働き方をおすすめします。
貿易事務はその他の事務職に比べて専門的な知識を要求されるので需要が高く、同じ業界での転職もしやすいとされています。
また出産や育児で一時的に職場を離れたとしても専門知識があるため復職しやすく、女性が活躍しやすい業界でもあります。
派遣会社を通す場合、残業に制限をかけている求人もありますので、極端に残業をする確率も少なくなります。
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